タイへ旅行・出張・赴任で入国するなら、出発前にTDAC(Thailand Digital Arrival Card)をオンライン登録しておきましょう。登録は公式サイトhttps://tdac.immigration.go.thから無料で、到着予定日の3日前から行えます。所要時間は5〜10分ほどです。似た名前の有料サイトもあるため、URLは必ず確認してください。

以前は機内や空港で紙の入国カード(TM6)を記入していましたが、現在は事前のオンライン登録に切り替わっています。登録を後回しにすると、到着後のイミグレーションで並び直しになったり、空港のWi-Fiが不安定で手続きが進まなかったりと、入国に余計な時間がかかります。出発前に済ませておくのがいちばん確実です。

登録の流れは、以下の動画でも確認できます。

TDACの登録手順(記入方法)

ここからは、公式サイトの画面に沿って登録手順を説明します(2026年8月時点の日本語表示)。

準備しておくもの

入力をスムーズに進めるには、次を手元にそろえておきます。

  • パスポート(ローマ字氏名・パスポート番号・国籍・生年月日)
  • フライト情報(便名、搭乗した国/地域、到着日、渡航目的)
  • 滞在先の情報(宿泊タイプ、県・地区、住所)
  • 連絡用の電話番号と、PDFの控えを受け取るメールアドレス

1. 公式サイトを開き、日本語にして「入国記録」へ進む

ブラウザでhttps://tdac.immigration.go.thを開きます。検索結果の広告や似た名前のサイトではなく、このURLから直接アクセスしてください。

画面右上の言語メニューから日本語を選びます。続いて、左側の青いボタン入国記録をクリックします(右側の「入国記録カードの更新」は、すでに登録した内容を直すときに使います)。

2. 個人情報を入力する

最初の画面はステップ1「個人情報」です。パスポートの個人情報と、生年月日・職業・性別・居住国/都市・電話番号などを入力します。氏名やパスポート番号は、パスポートの記載と完全に一致させてください。

記入例は次のイメージです(赤文字がサンプル入力です)。

職業の書き方

職業欄は選択式ではなく、英字(A〜Z)で自分で書く欄です。「観光」は職業ではなく、次の画面の渡航目的で選ぶ内容なので、ここには入れません。よくある書き方の例は次のとおりです。

あなたの状況 記入例
会社員 WORKER または EMPLOYEE
社長・代表取締役 COMPANY PRESIDENT または DIRECTOR
自営業 SELF EMPLOYED
学生 STUDENT
主婦・主夫 HOUSEWIFE または HOMEMAKER
退職・リタイア RETIRED
エンジニア・技術職 ENGINEER
教職 TEACHER
無職 UNEMPLOYED

肩書きが長くても、短い英単語で構いません。パスポートやビザ申請で使っている表記があれば、それにそろえると安心です。画面サンプルでは職業をWORKERとしています。

入力が終わったら、右下の次へをクリックします。

3. 観光情報(到着・出発)を入力する

ステップ2「観光・宿泊情報」の前半が、観光情報です。到着日、搭乗した国/地域、渡航目的、移動手段、便名などを入力します。

到着情報は必須です。一方、出発情報の扱いには滞在の長さで違いがあります。

  • 長期滞在者:到着情報だけでよく、出発情報は空のままで問題ありません
  • 観光などの短期滞在者:日本へ帰国する際の出発日・移動手段・便名も入れておきましょう

渡航目的の選び方

渡航目的はプルダウンから選びます。選択肢と、誰がどれを選ぶかの目安は次のとおりです。

選択肢 こんな人が選ぶ
HOLIDAY 観光・休暇・旅行が目的の人
MEETING 取引先との打ち合わせや商談で来る人
SPORTS スポーツ観戦・大会参加が目的の人
BUSINESS 出張・業務全般(会議以外のビジネスも含む)
INCENTIVE 報奨旅行など、会社のインセンティブ渡航
MEDICAL & WELLNESS 通院・治療・ウェルネス目的
EDUCATION 留学・就学・研修など学びが目的
CONVENTION 学会・大型コンベンションへの参加
EMPLOYMENT 就労・赴任など、働くことが主目的
EXHIBITION 展示会・見本市への出展や来場
OTHERS (PLEASE SPECIFY) 上記に当てはまらないとき(横の欄に内容を記入)

観光ならHOLIDAY、駐在や就労ならEMPLOYMENT、通常の出張ならBUSINESSを選ぶケースが多いです。迷ったら、今回の入国でいちばん大きな理由を1つ選んでください。

観光情報の記入例は、同じ画面で続けて入力する宿泊情報とあわせて、次の項目で示します。

4. 宿泊情報を入力する(コンドミニアムも APARTMENT)

同じステップ内の「宿泊情報」では、タイでの宿泊タイプや住所を入力します。

宿泊タイプの選び方

宿泊タイプもプルダウンです。選択肢と選び方の目安は次のとおりです。

選択肢 こんな人が選ぶ
HOTEL ホテルに泊まる人
YOUTH HOSTEL ユースホステル・ホステルに泊まる人
GUEST HOUSE ゲストハウスに泊まる人
FRIEND'S HOUSE 友人宅に泊まる人
APARTMENT アパート・サービスアパート・コンドミニアムに滞在する人
OTHERS (PLEASE SPECIFY) 上記に当てはまらないとき(内容を記入)

バンコクのコンドミニアムや長期賃貸の部屋でも、宿泊タイプはAPARTMENTを選びます。「CONDOMINIUM」という項目はありません。ホテル予約ならHOTEL、友人宅ならFRIEND'S HOUSEです。

県・地区・サブディストリクト・住所は、予約確認や契約書を見ながら転記するとミスが減ります。

観光情報と宿泊情報を入れた記入例は次のとおりです(赤文字がサンプル。出発情報は空のままです)。

入力が終わったら次へをクリックします。

5. 健康診断書の項目を入力する

ステップ3「健康診断書」では、入国前2週間以内に滞在した国/地域などを入力します。同行者がいる場合は、この画面の 他の旅行者を追加するからも進められます。

内容を確認したらプレビューをクリックします。

6. プレビューで確認し、メールと利用規約を入れて送信する

プレビュー画面で、氏名・パスポート・到着情報・宿泊情報などに誤りがないかを見直します。問題なければ、TDACの控えを受け取る メールアドレスを入力し、利用規約にチェックを入れます。最後に送信をクリックします。

7. PDFを保存する

送信後の画面からPDFをダウンロードできます。指定したメールアドレスにもPDFが届きます。どちらか一方に頼らず、端末への保存とメールの両方を残しておくと安心です。

登録後に内容を修正したいとき

送信後に入力ミスへ気づいた場合は、トップ画面の入国記録カードの更新から変更できます。パスポート番号の打ち間違い、フライト変更にともなう便名の修正、滞在先の変更、電話番号の訂正などが主な修正例です。

ただし、入国直前はアクセスが集中して修正しづらくなることがあります。送信前のプレビューでひと通り見直しておくのが、手戻りを防ぐ近道です。

家族や同行者もまとめて登録できる

TDACは一度の手続きで複数人を登録できます。配偶者や子ども、両親と一緒に渡航する場合も、まとめて入力すれば一人ずつやり直す必要はありません。

ただし、まとめて登録する場合でも、各人のパスポート情報は本人の記載通りに正確に入力してください。子どもも年齢に関係なく登録が必要です。

入国時のQRコード・PDFの扱い

入国の際、イミグレーションでこのQRコードを見せる必要はほぼありません。それでも、万一提示を求められたときにすぐ出せるよう、スマートフォンで PDF をすぐに開ける状態にしておくことをおすすめします。

長距離移動で電池が切れることもあるため、オフラインでも開けるよう端末へ保存し、可能なら印刷も1部持っておくと安心です。

注意:TDACの詐欺サイト・有料代行サイトに気をつける

TDACの導入後、公式サイトに似せた有料代行サイトや非公式サイトが多数確認されています。TDACの登録は公式サイトから無料でできるため、登録料や代行手数料を請求された時点で、それは公式ではありません。

個人情報やパスポート情報を入力する前に、次の点を確認してください。

  • URLが tdac.immigration.go.th で始まっている
  • 運営者がタイ入国管理局(Immigration Bureau)になっている
  • 登録料や申請代行費の請求がない
  • クレジットカード情報の入力を求められない

「優先登録」「即日発行」といった煽り文句や、「手数料◯◯円」「クレジットカード登録必須」といった表示があるサイトは、公式ではなく代行サービスの可能性が高いです。検索結果の上位に広告として表示されることもあるので、URLを必ず見てから入力に進んでください。

登録が必要な人・不要な人

原則として、タイへ入国する外国人はTDACの登録が必要です。観光客はもちろん、出張者、駐在員、留学生、長期滞在者など、滞在目的やビザの有無にかかわらず対象になります。

一方で、タイ国籍を持つ人や、入国審査を受けずに乗り継ぐだけのトランジット利用者は対象外です。自分が対象かどうか迷う場合や、運用が変わっている可能性がある場合は、登録前にタイ入国管理局の公式発表を確認してください。

登録できるのはいつから?

TDACはタイ到着予定日の3日前から登録できます。

到着の何週間も前には登録できないため、渡航日が近づいたら早めに手続きしておきましょう。出発当日や空港でまとめてやろうとすると、通信環境やアクセス集中で手間取ることがあります。出発前に終わらせておくのが確実です。

TDACとは?TM6からの変更点

TDACは、タイ入国管理局(Immigration Bureau)が運用する電子版の入国カードです。外国人の入国情報を事前にオンラインで受け取り、入国審査をスムーズにすることを目的に導入されました。

従来の紙のTM6カードとの大きな違いは、提出のタイミングです。TM6は到着時にその場で記入・提出していましたが、TDACは出発前に自分で登録を済ませ、発行されたPDF/QRコードを控えておきます。手書きの記入欄がなくなる分、事前準備の重要性が増したと考えてよいでしょう。

TDACとビザは別の手続き

TDACはあくまで入国カードであり、ビザの代わりにはなりません。観光ビザ、ノンイミグラントビザ、リタイアメントビザ、DTV(Destination Thailand Visa)、労働許可証(Work Permit)などは、それぞれ別に取得する必要があります。

ビザが必要な滞在目的の場合は、TDAC登録とは別に、該当するビザの申請を忘れずに進めてください。